猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
「君が……本当に……」

「私、お菓子が大好きです。猫用のお菓子も、猫になって食べてみると結構美味しかったし、本当にお菓子が好きなんだなって再確認しました。だから、ここを辞めてもたぶん似たような仕事をすると思います」

お菓子の販売をしているお店とかいいかもしれない。
お菓子コーナーの仕入れ担当になれば、棚一面を自分の好きなお菓子で埋め尽くすことができる。

うん、これからの未来も悪くない。
そう思わないと涙が溢れ出してしまいそうだった。

嫌だ。
やめたくない。

離れたくない。
そんな気持ちが溢れ出して健一に迷惑をかけてしまいそうで、怖かった。

「それと……関さんのことも、大好きでした。猫だったときも、人間だったときも……今も、まだ」
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