猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
定番のクッキー菓子にチョコレートチップを練り込んで、更に上からビターチョコをかけた商品。

すでに店頭にも並んでいて、CMも流れている。
尚美ももう3回は食べた。

あれ、おいしいんだよね!
お菓子に期待して待っていると健一が差し出して来たのはジャーキーだった。

ジャーキーか。
嫌いじゃないけれど、甘いものが良かったなぁ。

と、かじりついてみたけれどその味の薄さに思わず吐き出してしまった。
なにこれ!

「あれ、まだジャーキーは早かったのかな?」
思わず吐き出してしまったジャーキーを見て健一が眉にシワを寄せる。

その手に握りしめられているパッケージを見てみると、猫用のおやつと書かれている。
これ、猫用ジャーキーだったんだ。
< 28 / 219 >

この作品をシェア

pagetop