猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
そう思っていると健一は枕元の電気だけをつけてすぐに布団の中に潜り込んでしまった。
猫である自分が一緒に眠るわけにもいかなくて、どこで寝ようかと室内を見回した。

大きなクッチョンがあるから、あの上で寝させてもらおう。

そう思って移動しかけたとき、大きな両手で抱き上げられて強制的にベッドの上に移動してきていた。

そのまま布団の中に引き込まれてしまう。
「今日は一緒に寝るんだよ」

健一の息がかかるくらいに密着して囁かれて尚美はまた暴れそうになる。
けれど健一が両手でギュッと抱きしめてくるので抵抗もできなくなってしまった。

こ、こんな状態で眠れるわけがない!
健一と同じ布団で眠るなんてこと想像の中でもしたことがない。

こんなの恥ずかしすぎる!
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