猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
☆☆☆

寝室のドアが少しだけ開いていてよかった。

あのまま健一の着替えを見ていると、間違いないなく鼻血を出して倒れていた。

リビングへやってきた尚美はひとまずホッと胸をなでおろした。
それから改めてリビングダイニグを眺めてみて目を丸くする。

今自分が小さくなっていることを考慮してもとてつもない広さだ。
さすが関さん……。

優秀とは聞いていたけれど、こんな豪華なマンションに1人で暮らせるほどとは思っていなかった。

尚美はついつい珍しげに室内を歩きまわってあちこち確認してしまう。
ひとり暮らし……だよね?
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