猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
自分の舌先は少しだけ健一の唇に触れてしまったかもしれない。
突然こんなことをするなんて、きっと嫌われちゃう……!

「食べかすを取ってくれたのか? ありがとう」
え?

健一の予想外の言葉に尚美はキョトンとする。
キョトンとしたままの尚美に頬ずりする健一。

今の行為って、許されることなの?
人間なら絶対に許されない行為だったと思う。

だって今のはほとんど無断でのキスだった。
それでも健一は嬉しそうに微笑んでいる。
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