猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
ちょっとまって?
この体勢って全部丸見えなんじゃない!?

そう気がついたときにはもう健一の大きな手のひらがミーコの体を洗い始めていた。

小さな体は健一の片手で覆い隠されるくらいしかない。

尚美は自分の体すべてが健一に包み込まれている感触がして、ビクビクと体をはねさせた。

今度は緊張からではない。
いや、待って。

そこはダメ!

必死になってミャアミャア叫ぶけれど、まさかミーコが感じているなんて思わない健一は「もう少し我慢して」と、のんきなことを言っている。

そうじゃなくて!
指先が、ほら!
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