猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
車にぶつかったはずなのにどこも痛むところがなくて首をかしげる。
と、その時だった。

どこからか救急車の音が聞こえてきて人々の喧騒は更に大きくなった。
あ、やっぱりどこか怪我したのかな?

そうだよね、私車にひかれたんだもん。
一体どこを怪我しただろう?

そう思って自分の体へ視線を向けたときだった。
真っ白な毛が視界いっぱいに入ってきて尚美は目を丸くした。

自分の体から沢山の毛が生えている。
いやそんなはずない!

だって全身脱毛したんだし!
慌てて自分の体に触れてみようとするけれど、なんだかいつもと様子が違う。
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