猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
私生活からして時間を無駄にしないタイプだから、仕事でも大いに活躍できる人なのかもしれない。
それが原因で仕事で疲れて朝起きれなくなるのはもったいないことだ。

観葉植物たちに一通り水をやり終えた頃、ちょうどお湯も湧いてホットミルクもできあがっていた。
健一はパンにバターを塗り、尚美は水皿に入れてもらったミルクを飲む。

その間にテレビニュースを確認するのも健一の日課になっているようだった。
「じゃあ、行ってくるよ。今日は少し早く帰れる予定だから」

健一に背中を撫でられて「ミャア」と返事をして送り出す。
そこから先は尚美1人の時間だ。

最初の頃は色々やってみようと思ったけれど、今はもうそういうことはない。
< 78 / 219 >

この作品をシェア

pagetop