猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました

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「偉いぞミーコ、お前はみんなの英雄だ！」
そう言ってほおずりされると尚美としてもまんざらではない気になってきてしまう。

今回いち早く火事に気がついたおかげで大事にはならず、隣家の寝室のベッドが燃えただけで済んだ。

隣の家の人は寝煙草をしてしまったようで、そのは灰がシーツに落ちて火が出たそうだ。

隣人はこっぴどく大家に怒られていたけれど、けが人はゼロ。
ミーコの活躍は一躍マンションの住人たち全員に知れ渡ることとなった。

「ミーコちゃん、本当にありがとう。あなたのおかげで助かったわ」

ご婦人がそう言ってミーコ用のおやつを持ってきてくれたり、マンションに暮らす子供や大人が連日のように健一の部屋を訪れてミーコへ差し入れをしてくれた。