猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
中には猫用の高級ご飯があったりして目がクラクラしそうになった。
今日もまたミーコにお礼をするためにこの部屋を訪れた住人がいる。

『偉いぞミーコ』と言いながら頬ずりをされていたとき、玄関チャイムが鳴ってミーコは床に戻された。

今いいところだったのに!
と、内心文句を言いながらも来客が誰なのか気になって健一の後を追いかける。

「はい」
「203号室の山内です」

その声は若い女性のもので、尚美の耳がピクリと動いた。
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