ピュアなお姫さま
俺は感激のあまり情けないけど
泣きそうになった…
坂元は顔を真っ赤にして怒りをあらわにする…
「こんのクソガキ~!!」
そう言って桃花ちゃんに向かって
手を振り下ろそうとする坂元…
危ない!!
そう思った俺は桃花ちゃんの前に立った
バチン
大きな音が響いた
騒がしかったカフェは急に静かになる…
同時にこっちに集まる視線
そして
見事に俺の右頬に走った痛み…
それは坂元からのビンタの痛み…
かなり痛い
だけど倒れはしなかった…
俺はビンタされた右頬をさすりながら
坂元を睨みつける…
『こんな痛いビンタくらわす気だったんだ?』
俺がそう言うと坂元は
気まずそうに目を逸らす…
『俺だから倒れなかったけど桃花ちゃんだったら絶対に倒れてたぞ?お前の怪力じゃ…』