ピュアなお姫さま

「あっあの…あたしが行きますよ?」

母さんを見上げてそう言った…

『は!?』

桃花ちゃんの発言に驚きが隠せない俺

目を見開いて

つい反射的にそう漏らしていた…。

「ええっ!?買い物に?」

母さんも驚いた顔をしている。

コクンと頷く桃花ちゃん…。

「いいのよ!!桃花ちゃん!!悟瑠に行かせるから!!もうお外も暗くなってるし…危ないわよ?」

カーテンのすきまから見える外の景色を指差して言う母さん…。

それでも

「大丈夫です!!」

そう言う桃花ちゃん…

「桃花ちゃんが良くてもおばさんが心配だわ…。何かあってからじゃ遅いの!!桃花ちゃんのママとパパに申し訳が立たないわ。」

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