ピュアなお姫さま

不安げな顔で桃花ちゃんを見つめて言う母さんに

ニコニコ笑顔で首を横に振り

「大丈夫です!!」

と胸を張って言う桃花ちゃん…

それでもなお断る母さんに

「ダメ…ですか?」

シュンとして言う桃花ちゃん…

かっかっ…可愛い////

まるで飼い主に怒られてしょんぼりしてしまう子犬のようで…

「うっ///そっそんな可愛い顔してもダメよ?」

またもや断る母さんの顔をじ~っと見つめる桃花ちゃん

「そんな顔しないで!!そんな瞳で見ないで!!」

そう言って母さんは頭を抱えてしまった…。

しゃあねぇな…。

『俺が行くよ。』

そう言うと母さんは顔を上げて

「お願いね♪」

と笑顔で明るく言った…。

はぁ~ぁ。

結局行くはめになったし…。

まぁ…仕方ねぇか。

「悟瑠お兄ちゃん?あたしが行くよ?」

母さんから買う物を書いたメモやお金などを受け取っていると

桃花ちゃんが俺を見上げてそう言ってきた…。

『いいっていいって!!元はといえば俺が母さんに頼まれてたんだし。桃花ちゃんに何かあったら大変だろ?』

桃花ちゃんの頭をポンポンとして笑顔で言うと

「じゃあ…あたしも…いきたい。」

と恥ずかしそうに頬を染めて俯きながら言った…。

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