ピュアなお姫さま

『え?』

反射的にそう声を漏らすと

「だめ…かなぁ?」

瞳を潤まししょんぼりとした顔で俺を見上げてそう言ってきた…

そんなあからさまにガッカリした顔すんなよ!!

そっそれにそんなに可愛い顔で頼まれたら断れるもんも

断れねぇじゃねぇか!!////

『いいけど…』

プイッと目を逸らして言うと

「本当!?」

さっきよりも断然明るい桃花ちゃんの声が聞こえてきた…。

視線を元に戻しまた桃花ちゃんに目を向ける。

するとキラキラと目を輝かせ満面な笑顔で俺を見上げる桃花ちゃんが居た…。

ズッキュン

あ~も~!!だから可愛すぎだって////

『ほっほら!!行くなら早く行くぞ!////』

そう言って桃花ちゃんの手を引き

赤くなってる顔を見られないように

まっすぐ前を向いて早足で玄関に向かった。

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