皆の推しメン(ズ)を私も好きになりました
「何かあったら直ぐ連絡しろよ?」
「分かった!ありがとう行ってきます!」
「幸子っ!」
「何よー!!時間無いよー!!」
「今日も明日も死ぬまで俺イケメンだけど、ずっと大好きだぞ。」
「知ってるよ!!!」
訳のわからない自信満々の台詞に、思わず突っ込みのように返してしまったが、そんな彼を信じて生きていこうと思う。
私と、お父さんと、瑠色で。
ポケットに入ってるあの携帯が、一つメッセージが入る。
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幸子おっそーい!
今日プリント見せてくれる
約束してたじゃん!
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加南子からのLINEに慌てて学校に向かう。
一度返したあの携帯がまた、瑠色の手によって戻ってきた。
覚えてしまった携帯の娯楽に、時折見すぎて瑠色に怒られてしまうが、彼のカッコいい画像をコッソリ見ているのは止められない。
瑠色、頑張ってね。
私も瑠色と一緒なら何処までも頑張れるから。
だって私、もう一人で頑張らなくていいから。
瑠色が「大丈夫。俺がいるから。」と、心の底から安心出来る【大丈夫】を言ってくれたから。
だから、私を信じて夢を追いかけて。
私も瑠色を信じて何処までも追いかけるから。
黒川君を…瑠色を好きにさせてくれてありがとう。
生きる喜びと悲しみも、貴方となら乗り越えられる。乗り越えていきたい。
瑠色、大好きです。これからもずっと…。
【完】
皆の押しメン(ズ)を私も好きになりました。