皆の推しメン(ズ)を私も好きになりました
だけど、前にも思ったけどどうしてこの二人はこんな失礼な事を他人に平気で言えるのか?人を傷つけている自覚はあるのか?
揚げ物臭いのは申し訳ないけど、一応登校する前はママさんが消臭スプレーを「ほら、一回転!」と、笑いながら全身かけてくれている。
もう私ではなくて消臭スプレーの会社に文句を言ったらいい。
と、心の中で思っていたら
「はぁ?何それ?臭いもんは臭いのよ。」
「アレじゃね?その店も臭くて気付かねーんだよ。」
ヤバ…。
心の声のつもりが思いっきり口に出してた。
だけどその定食屋の悪口を言うのは心の底から腹立しくなる。
お米はつやつやピカピカしていてふっくら美味しいし、
魚の煮付けだって店主が毎朝市場で選んできてるものだし、
ママさんの作るだし巻き玉子は今まで食べたことが無いくらい美味しい。
そんな二人のお店が臭い…だと?
「いい加減…。」
「おはようございまーす。」
黒川君が、教室の後ろの扉から誰に挨拶をしたのかスッと現れ、朝から爽やかな声と相変わらず眩しいオーラを放ち、そのままストンと自分の席に座る彼に、初日程ではないけどまたしても教室内がキャっと女子達が色めき立つ。