皆の推しメン(ズ)を私も好きになりました

高校生にもなって中学の話題を出すのは随分幼稚の人だなと休み時間、わざわざ私の席に来てよくわからない事を言う二人。

「なんで?私昨日お風呂入ってるし。別に黒川君に迷惑かけてないよ。」

「はぁ~?何その言い方。ムカつく。いい?瑠色はね?テレビやらモデルやらで忙しいわけ。なのに隣の席がこんなのだったらストレスも溜まりそう~。」

「お前が隣なら誰でもストレスになるな。」


なんだなんだ?
中学の時は汚いから嫌われる自覚はあったけど、私は知らない人にストレスを与える程ヤバい人種なわけ?

そもそもこの人ら、中学の時話したこともない。いや、中学の時の同級生全般と話したこと全然無いからここまで言われる筋合いもない。

ていうか黒川君が芸能人的な人っていうの今ここで知ったんだが。

あんな遺伝子レベルからイケメンていう人見たことが無かったから納得。


「ちょっと聞いてるの?」

「え?あぁ、うん。てか今度聞いてみるわ。私ストレスですかって、A子とB男に言われたんだけどって。」

「は、は、はぁ?」
「お前マジあり得ねーから。」


勝手に絡んで勝手に消えていく二人。

よくわからないけどありがとう黒川君。

いや、黒川君の隣の席になっただけで意味不明な絡み方をされたのでありがとうは無いのか。


< 9 / 168 >

この作品をシェア

pagetop