余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
髪をまとめた私も意を決してすべて脱ぎ、そそくさと入って素早く泡立てたボディーソープで身体を隠す。メイクはしておきたかったけれど、落とさないほうが酷い顔になっていそうだったので観念して洗う。
その忙しなさに、夏くんは「これから全部見るのに」とクスクス笑った。
そして、いたずらっ子のように私にシャワーをかけて泡を洗い流してしまう。隠せるものがなくなってあたふたする私を見て、おかしそうに笑った彼は、お湯を止めて私を抱き寄せた。
「……幸せだ。天乃をひとり占めできるなんて」
嬉しそうな声がバスルームに響く。緊張しまくりながらも素肌が密着する心地よさを感じ、「それはこっちのセリフ」と返した。
逞しい腕に包まれる中、彼を見上げる。少し濡れた髪や、首筋に水が滴る様は色気がさらに増していて、鼓動は速まるばかり。
彼が私だけを見つめ、甘く微笑んでくれるのが愛おしくて、尊くて。自然に自分から触れたくなり、背伸びして濡れた唇を重ねた。
「夏くん、ありがとう。私を好きになってくれて」
目を見張る彼に、精一杯の感謝を伝える。
「こんな奇跡、二度とないよ。生きててよかった」
大袈裟じゃなく、私はこの瞬間のために生きてきたんじゃないかって、心からそう思う。
その忙しなさに、夏くんは「これから全部見るのに」とクスクス笑った。
そして、いたずらっ子のように私にシャワーをかけて泡を洗い流してしまう。隠せるものがなくなってあたふたする私を見て、おかしそうに笑った彼は、お湯を止めて私を抱き寄せた。
「……幸せだ。天乃をひとり占めできるなんて」
嬉しそうな声がバスルームに響く。緊張しまくりながらも素肌が密着する心地よさを感じ、「それはこっちのセリフ」と返した。
逞しい腕に包まれる中、彼を見上げる。少し濡れた髪や、首筋に水が滴る様は色気がさらに増していて、鼓動は速まるばかり。
彼が私だけを見つめ、甘く微笑んでくれるのが愛おしくて、尊くて。自然に自分から触れたくなり、背伸びして濡れた唇を重ねた。
「夏くん、ありがとう。私を好きになってくれて」
目を見張る彼に、精一杯の感謝を伝える。
「こんな奇跡、二度とないよ。生きててよかった」
大袈裟じゃなく、私はこの瞬間のために生きてきたんじゃないかって、心からそう思う。