余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
「りほさん!」
姿を現した彼女に思わず声をあげた。私が倒れた時、りほさんがすぐに助けを呼んでくれたようなので、ずっとお礼を言いたいと思っていたのだ。
お見舞いの品らしき紙袋を手にした彼女は、にこりと微笑んで会釈する。
「こんにちは。もっと早くにお見舞いに来たかったんですけど、私が行こうとするタイミングで必ず芹澤先生がべったりだったから、なかなか来れなかったんです」
「あー……ははは」
これは嫌みなのか?と思いつつ苦笑いするも、りほさんは気まずそうにまつ毛を伏せて椅子に腰かける。
「まあ、病気だったと知って、どう顔を合わせればいいのかわからなかったせいもあるんですけど……」
そうだよね、突然目の前で倒れられたら相当動揺するはず。私は姿勢を正して彼女に深く頭を下げる。
「この間は迷惑かけて本当にごめんなさい! りほさんが病院に連絡してくれたって聞いて、ずっとお礼を言いたかったの」
「いえ、人として当然のことですから。びっくりしたし、怖かったですけど」
両手を振ってそう言った彼女は、真面目な表情になって話し出す。
姿を現した彼女に思わず声をあげた。私が倒れた時、りほさんがすぐに助けを呼んでくれたようなので、ずっとお礼を言いたいと思っていたのだ。
お見舞いの品らしき紙袋を手にした彼女は、にこりと微笑んで会釈する。
「こんにちは。もっと早くにお見舞いに来たかったんですけど、私が行こうとするタイミングで必ず芹澤先生がべったりだったから、なかなか来れなかったんです」
「あー……ははは」
これは嫌みなのか?と思いつつ苦笑いするも、りほさんは気まずそうにまつ毛を伏せて椅子に腰かける。
「まあ、病気だったと知って、どう顔を合わせればいいのかわからなかったせいもあるんですけど……」
そうだよね、突然目の前で倒れられたら相当動揺するはず。私は姿勢を正して彼女に深く頭を下げる。
「この間は迷惑かけて本当にごめんなさい! りほさんが病院に連絡してくれたって聞いて、ずっとお礼を言いたかったの」
「いえ、人として当然のことですから。びっくりしたし、怖かったですけど」
両手を振ってそう言った彼女は、真面目な表情になって話し出す。