余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
「私生活はゆるゆるなところも、打って変わって真剣になるお医者様の姿も、全部ひっくるめて夏くんは魅力的な人だって、ずっと前から思ってるよ」
夏くんは、ほんの少し驚きを含んだ瞳でまっすぐ私を見つめてくる。
フォローしたつもりが、なんか恥ずかしいことを言っちゃったかな。私は目を泳がせ、へらっと笑って話を変える。
「好物がハンバーグだってことも知ってる。片づけしたご褒美も兼ねて作ってあげるね」
「おー、嬉しい」
マイバッグを指差すと、彼は中を覗いてぱっと表情を明るくした。こういう素直なリアクションも好きだなぁと改めて感じ、口元がほころぶ。
「どこかに食べに行こうかと思ってたけど、天乃の手料理以上に贅沢なものはないな」
大袈裟だけれど嬉しい言葉をもらうと共に、大きな手でぽんぽんと頭を撫でられ、ときめきで胸が苦しくなるほどだった。
それからさっそくキッチンを借り、興味深げに覗きに来た夏くんにも洗い物を手伝ってもらって夕食を作り始めた。彼は手術器具を握らせればものすごく繊細なオペも器用に行うのに、包丁を握らせると恐ろしくて見ていられない。
でも、彼が隣に立っているだけで幸せ。本当に恋人同士になったみたいで、こんなに楽しいご飯作りは初めてだった。
夏くんは、ほんの少し驚きを含んだ瞳でまっすぐ私を見つめてくる。
フォローしたつもりが、なんか恥ずかしいことを言っちゃったかな。私は目を泳がせ、へらっと笑って話を変える。
「好物がハンバーグだってことも知ってる。片づけしたご褒美も兼ねて作ってあげるね」
「おー、嬉しい」
マイバッグを指差すと、彼は中を覗いてぱっと表情を明るくした。こういう素直なリアクションも好きだなぁと改めて感じ、口元がほころぶ。
「どこかに食べに行こうかと思ってたけど、天乃の手料理以上に贅沢なものはないな」
大袈裟だけれど嬉しい言葉をもらうと共に、大きな手でぽんぽんと頭を撫でられ、ときめきで胸が苦しくなるほどだった。
それからさっそくキッチンを借り、興味深げに覗きに来た夏くんにも洗い物を手伝ってもらって夕食を作り始めた。彼は手術器具を握らせればものすごく繊細なオペも器用に行うのに、包丁を握らせると恐ろしくて見ていられない。
でも、彼が隣に立っているだけで幸せ。本当に恋人同士になったみたいで、こんなに楽しいご飯作りは初めてだった。