余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
「芹澤先生ともあろう方が、医療ミスなんかするわけないじゃないですか。ただ、オペを終えると途端にポンコツになっちゃうだけで」
「ですよね! 失礼しました」
「俺ってそんなにポンコツ……?」
研修医が恥ずかしそうにしてバッと頭を下げるも、俺はそちらのほうが気になって若干ヘコむ。天乃に『プライベートはまるでダメ』と言われてから自分を見つめ直しているのだが、周囲の人たちからしてもやはり普段の俺には問題があるらしい。
なにげに肩を落としていると、三浦さんは〝あっ〟という顔をしてフォローしだす。
「すみません、語弊がありましたね。オペ中が神懸かりすぎていて、デスク周りが散らかってたりふらっとどこかに行っちゃったり、っていうギャップがすごくてそう思ってしまうんです。たぶん」
「な、るほど」
納得できるような、できないような。腕を組んで考える俺に、彼女は「決してけなしているわけじゃありませんから。それが先生のチャームポイントなんですよ」と補足し、クールに微笑んだ。
三浦さんはあまりお世辞を言わない人だ。今の言葉も素直に受け止めておくかと思い笑みを返すと、研修医がひょこっと俺の顔を覗き込むようにして言う。
「ですよね! 失礼しました」
「俺ってそんなにポンコツ……?」
研修医が恥ずかしそうにしてバッと頭を下げるも、俺はそちらのほうが気になって若干ヘコむ。天乃に『プライベートはまるでダメ』と言われてから自分を見つめ直しているのだが、周囲の人たちからしてもやはり普段の俺には問題があるらしい。
なにげに肩を落としていると、三浦さんは〝あっ〟という顔をしてフォローしだす。
「すみません、語弊がありましたね。オペ中が神懸かりすぎていて、デスク周りが散らかってたりふらっとどこかに行っちゃったり、っていうギャップがすごくてそう思ってしまうんです。たぶん」
「な、るほど」
納得できるような、できないような。腕を組んで考える俺に、彼女は「決してけなしているわけじゃありませんから。それが先生のチャームポイントなんですよ」と補足し、クールに微笑んだ。
三浦さんはあまりお世辞を言わない人だ。今の言葉も素直に受け止めておくかと思い笑みを返すと、研修医がひょこっと俺の顔を覗き込むようにして言う。