スカイ・ネイル
「お前のその目っ、その青く輝くようなその目!それにその耳に付けているのは魔力を抑えるための物だろう!間違い無くお前はブラン・ルミエールの持ち主!」
「・・・だったら何だ」
「頼む、この街に永遠の富を与えてくれないか!」
この男、まさか最初からレイに近付くためにあの場所で倒れてたんじゃ・・・!
勿論彼が男の要望を承諾するわけもなかったが、そのまま放っておいたら手を出しかねないと思ったのかすかさずケンが間に割って入った。
「おい、まず訳を話さねぇか。それとこっちの"力"についても知っているようだしな。・・・あんた、何を企んでる?」
「企んでなどいない!数年前からこの街の財源が尽きはじめ、見ての通りの生活だ。このままじゃみんな飢え死にしてしまう」
「こいつにそれをどうにかするための力があると?」