スカイ・ネイル
「何年か前にも同じ目をした女性がこの街に来たんだ。その人は光の力を使い、一瞬にして寂れ腐っていたこの街を緑豊かな地へと変えてくれた。・・・お前も使えるんだろう?その女神の力が!」
この街へ足を踏み入れた時の違和感はどうやらそれが理由だったようだ。
しかしレイの"中"に住む彼女に一つの土地の景色を変えるほどの力があるなんて。
・・・だとしたら、モニアはその時のことを覚えているんだろうか?
この街のことを知っていたのに何も情報を出さなかったのは何故だ?
「待って、モニアの属性は風じゃなかったの?」
「そこまで詳しいことは知らないが・・・。とにかくこの街は隣国の供給に頼り切っていたがためにこの有様だ!せめて食っていけるくらいには助けてほしいんだ」
「なんつーか、こう言っちゃ悪いが自分勝手すぎないか?お前等はもう少し自分達で生きていくために努力した方がいい」