スカイ・ネイル


『私が所持する神器は"瞳"。その名をブラン・ルミエール。これを手にした者は瞳の色が瑠璃色になるの』

「!」

デザイアにいたあの人、そういえばレイの目の色のことを何か言っていたな。

『・・・それから、とてつもなく強大な魔力を手に入れることができる』

「おっちゃんが言ってたな。過去に会った女性は常に何かに狙われていたと」

こくりとモニアは頷く。

そうだ。
同じ瞳を持つ女の人が前に訪れたことがあるとも言っていた。
あの時は理解しきれていなかったが、その人はきっと前のモニアの主。

『強い力を持つ者にはそれに引き寄せられて強い力を持つ者が現れる。互いが望んでいなくてもそれはどうしても避けられない。この武器の唯一の弱点ね』

「そこまで強い力を持っているのにモニア達だけでスカイ・ネイルを封印することは出来ないのか?」



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