スカイ・ネイル
「そこまでだ!」
「もうあなたの好きにはさせない!」
「お前はここまでだ、グラセフ!」
背後から聞こえてきた声に伸ばした手を一旦戻し、くるりと後ろを振り向く。
あと一歩というところなのに。
何故天はいつも私の邪魔するのか。
しかしその顔ぶれはどこか見覚えがあった。
「いくぞ!アレン、ルサリィ」
ああ。誰かと思えば同じ国の奴らじゃないか。
何故ここにいるのかは知らないが、スカイ・ネイルを目前とした今構っている暇はない。