スカイ・ネイル
どこから現れたのか、紫黒色の瞳にロングヘアの女の子。
その髪は後ろで一つに束ねられており、右手には大きな杖のような物を持っている。
今の時代には合わないような服装。
わかりやすく例えるならば、魔女のような。
「彼女は普段から私の身の回りの世話をしてくれているの。名はカナルバよ」
レクアさんは一体何者?
魔法でこの子を召喚したということなのか。
「まあ驚くのも無理はない。この子と三人で行けばフランの国までは心配いらんじゃろう」
三人・・・?
まさか、ギルじいさん。
「ルチルも連れてけっていうのか」
この先、何があるのかわからない。
本気で言っているのか。
「どうなんだね、ルチル」