スカイ・ネイル




リース等を見送った後二人はギルの自宅へと戻っていた。

我が子でないといえど長く生活をともにしてきたのもあり、さすがに喪失感に襲われる。



「・・・これも運命なのか」

国を出てここへ来てから彼等には一度も会えておらん。
あの時の光柱は確かに終戦を意味していた。
争いもなくなった。
それなのに封印が解かれてしまった。
またあの時のようになってしまうのか?

そして何故あの子なんだ。


肩を落としたままのギルを気遣いレクアは気持ちを落ち着かせてあげるかのように優しく背中に手を当てる。

「きっと、大丈夫よ。信じましょう」

「あの瑠璃色の瞳の男の子。彼のことも心配じゃ」

もしあの瞳が"それ"だとしたら。
そしてあの魔力の感じは・・・。



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