スカイ・ネイル
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「ルチル、本当によかったのか?」
村を出て数分。
永遠と続いている草原の中に薄らと伸びている小道に沿って俺達は歩いていた。
「だって・・・」
沈黙した後、少し小さめな声で。
「リースが行くっていうから」
その返答に目を丸くする。
そんな理由で?
また危ない目に合うかもしれないのに。
「でも、ルチルにとってあの二人は大切な身内なんだろ?」
「そうだけど」
「彼女にとっては、あなたも大切な存在のようですね」
さらりと何食わぬ顔で言ってみせるカナルバは相変わらずの無表情。
心の内を読まれた当の本人は顔を赤らめている。
「しっ、心配なのよ!それにリースだってずっと一緒に暮らしてきた、家族みたいなものなのよ」