スカイ・ネイル
「そうだ、ルチルとカナルバは?!」
「カナルバはレクアさんの元へ帰ったみたいよ。その、ルチルって子に聞いたわ」
そうか。
あの時光と一緒にカナルバも消えたのか。
「彼女も少し前に目を覚ましたところなの。二人とも、丸一日眠っていたのよ。もしかして休みなしにここまで来たの?」
丸一日?
そんなに眠っていたのか?
「・・・まるで俺達がどこから来たのかわかっているような言い方ですね」
女の人は一瞬目を丸くしたが、すぐに柔らかい表情に戻る。
だって、と言いギルじいさんから渡された長剣に指を差す。