どちらとの恋を選びますか?【前編】~元彼vs同期の秘めたる愛の行方
【大好きだった元彼との再会】
あっという間に金曜日になり、夏目君といつもの通り、打ち合わせをした後、午後から外出の準備をした。
「春風、今日は社有車が空いてるから、車で行こう」
「じゃあ、荷物載せるね」
「車だから、念の為に打ち合わせ以外の資料も持って行こうか」
「そうだね」
荷物を乗せて助手席に乗り、冬月商事へと向かった。
「春風に言い忘れてたけど、冬月商事の人事部長って、社長の息子さんらしいよ」
「へぇー、そうなんだ。次期社長になるために、色々経験してるんだね」
「そうだなぁ。会社の事、何も分からないと、上に立った時、大変だもんなぁ」
「大変だよね、後継者も」
「俺も頑張らないと…」
「夏目君は、いつも頑張ってるじゃない?」
「こ、これからも春風と、頑張らないとなって思ってさ」
「変な夏目君」
私が笑うと、夏目君は、顔が少し引きつるように、笑っていた。
会社の前に行くと、冬月商事の名前を見るだけで、やっぱりドキッとする。
受付に行き、入門証を渡され、来客室に通された。
初めて訪問する会社は、いつもこの待っている時間が、緊張するんだよね…
しばらくすると、ドアが開き、私と夏目君は立ち上がって、冬月部長と対面した。
「春風、今日は社有車が空いてるから、車で行こう」
「じゃあ、荷物載せるね」
「車だから、念の為に打ち合わせ以外の資料も持って行こうか」
「そうだね」
荷物を乗せて助手席に乗り、冬月商事へと向かった。
「春風に言い忘れてたけど、冬月商事の人事部長って、社長の息子さんらしいよ」
「へぇー、そうなんだ。次期社長になるために、色々経験してるんだね」
「そうだなぁ。会社の事、何も分からないと、上に立った時、大変だもんなぁ」
「大変だよね、後継者も」
「俺も頑張らないと…」
「夏目君は、いつも頑張ってるじゃない?」
「こ、これからも春風と、頑張らないとなって思ってさ」
「変な夏目君」
私が笑うと、夏目君は、顔が少し引きつるように、笑っていた。
会社の前に行くと、冬月商事の名前を見るだけで、やっぱりドキッとする。
受付に行き、入門証を渡され、来客室に通された。
初めて訪問する会社は、いつもこの待っている時間が、緊張するんだよね…
しばらくすると、ドアが開き、私と夏目君は立ち上がって、冬月部長と対面した。