どちらとの恋を選びますか?【前編】~元彼vs同期の秘めたる愛の行方
そして、迎えたその週末。
2人でよく行っていた居酒屋で、夏目君は私の目の前で、にこやかに微笑んで、ビールを飲んでいる。
「外回り始めた頃は、よく2人で愚痴ってたよな」
「ほぼ毎週末だったね」
「あれから忙しくなったし、俺達も成長して、愚痴も無くなったしな」
「あの頃は、自分の仕事の出来無さを、人のせいにしていたと思う」
「春風と一緒だったから、ここまでこれたよ」
「それは私もだよ」
私は、2人褒め合う間に耐えられず、
「今日は、私も飲もうかな」
何が飲みたいわけでもなく、1番に目に入ったチューハイを頼んだ。
「あんまり飲み過ぎるなよ。食べる専門なんだから」
「いつも一言余計だよ」
気兼ねなく、言葉を掛け合う2人。
夏目君とは、嬉しい事も、辛い事も経験した。
研修の時に、私と夏目君がペアを組んで、課題のプレゼンをしたら、その企画が、本採用されたこと。
一緒に図書館に行って、キャリアコンサルタントの試験勉強をしていると、夏目君が寝てしまって、皆に冷たい視線で見つめられたこと。
訪問先との約束時間を間違えて、2人でひたすら謝ったこと。
2人で過ごした日々は、いくら話しても、話が尽きない。
2人でよく行っていた居酒屋で、夏目君は私の目の前で、にこやかに微笑んで、ビールを飲んでいる。
「外回り始めた頃は、よく2人で愚痴ってたよな」
「ほぼ毎週末だったね」
「あれから忙しくなったし、俺達も成長して、愚痴も無くなったしな」
「あの頃は、自分の仕事の出来無さを、人のせいにしていたと思う」
「春風と一緒だったから、ここまでこれたよ」
「それは私もだよ」
私は、2人褒め合う間に耐えられず、
「今日は、私も飲もうかな」
何が飲みたいわけでもなく、1番に目に入ったチューハイを頼んだ。
「あんまり飲み過ぎるなよ。食べる専門なんだから」
「いつも一言余計だよ」
気兼ねなく、言葉を掛け合う2人。
夏目君とは、嬉しい事も、辛い事も経験した。
研修の時に、私と夏目君がペアを組んで、課題のプレゼンをしたら、その企画が、本採用されたこと。
一緒に図書館に行って、キャリアコンサルタントの試験勉強をしていると、夏目君が寝てしまって、皆に冷たい視線で見つめられたこと。
訪問先との約束時間を間違えて、2人でひたすら謝ったこと。
2人で過ごした日々は、いくら話しても、話が尽きない。