どちらとの恋を選びますか?【前編】~元彼vs同期の秘めたる愛の行方
夏目君は空を見上げて、深呼吸すると、私の方を見た。
「俺さ、もう限界なんだ」
「えっ?仕事、それとも跡継ぎのこと?」
「違うよ」
「じゃあ…何?」
「俺、春風のことが好きだ」
「うん…えっ?」
あまりにも、突然の言葉にびっくりして立ち止まると、夏目君も立ち止まって、振り向いた。
「ずっと前から、春風のことが好きなんだ。でも、仕事しづらくなるかなって我慢してたけど、もう、俺達の仲なら、答えがどちらでも、関係が保てるかなって思ってさ」
「夏目君…」
「それと…何も言わずに、冬月部長に奪われたくない」
「何言ってるの、私と冬月部長は…」
「分かるんだ、俺は。春風のことなら…分かるんだ」
物悲しげに微笑んでいた。
「あの…突然のことで…」
「分かってる。ただ、もし、ダメでも、俺は春風とは今まで通りに、仕事をしたい。だから、正直に返事をして欲しい」
「うん…」
「急にごめん。明後日、冬月商事に行くんだと思ったら、もう、自分の気持ちを抑えられなかった」
「うん…」
「一方的で勝手だけど、またいつもの2人の関係で頼むな」
少し照れさを残した笑顔で、夏目君はそのまま駅に向かって歩き出し、私はその後を追いかけた。
「俺さ、もう限界なんだ」
「えっ?仕事、それとも跡継ぎのこと?」
「違うよ」
「じゃあ…何?」
「俺、春風のことが好きだ」
「うん…えっ?」
あまりにも、突然の言葉にびっくりして立ち止まると、夏目君も立ち止まって、振り向いた。
「ずっと前から、春風のことが好きなんだ。でも、仕事しづらくなるかなって我慢してたけど、もう、俺達の仲なら、答えがどちらでも、関係が保てるかなって思ってさ」
「夏目君…」
「それと…何も言わずに、冬月部長に奪われたくない」
「何言ってるの、私と冬月部長は…」
「分かるんだ、俺は。春風のことなら…分かるんだ」
物悲しげに微笑んでいた。
「あの…突然のことで…」
「分かってる。ただ、もし、ダメでも、俺は春風とは今まで通りに、仕事をしたい。だから、正直に返事をして欲しい」
「うん…」
「急にごめん。明後日、冬月商事に行くんだと思ったら、もう、自分の気持ちを抑えられなかった」
「うん…」
「一方的で勝手だけど、またいつもの2人の関係で頼むな」
少し照れさを残した笑顔で、夏目君はそのまま駅に向かって歩き出し、私はその後を追いかけた。