どちらとの恋を選びますか?【前編】~元彼vs同期の秘めたる愛の行方
 1人電車を降りて、夏目君の言葉が、ずっと頭の中を駆け巡る。

 家に着いて、夕食の準備のために冷蔵庫を開けるけど、作る気も食欲もない。

 冷凍庫にあったアイスを取り出して、それだけでお腹は満たされた。

 シャワーを浴びても気持ちの整理が付かず、そのままベッドに飛び込んだ

 私は夏目君が好き。
 この好きは、ずっと同期として、同志としての、信頼関係だと思ってた。
 
 でも、少しずつ縮まった距離…
 それはきっと、同期以上の感情が芽生えたから…
 
 そして、夏目君に告白されて…
 愛情の好きとの狭間が、分からなくなった…

 陽先輩への想いは…
 完全に愛だった…

 愛の形は違うけど…

 陽先輩の事や夏目君との今までの事を思い出すと、感情がぐちゃぐちゃになってきた。

 あぁー、もう、今は考えられない!

 2人の事を考えるとドキドキしながら、頭が追いつかない。

 色々と横になりながら考えていると、いつの間にか眠ってしまい、答えは出ず、朝を迎えた。
< 59 / 73 >

この作品をシェア

pagetop