10年後、思い出したくなる物語
体育祭実行委員の活動が行われる視聴覚室に戻ると、もう既に他の実行委員は帰る支度をしていた。
「遅かったな、沢崎と国枝さん」
声をかけてきたのは実行委員長の3年生、末次(すえつぐ)先輩だった。
「結構多かったんすよ、二人でやらせるなんて鬼だね」
沢崎くんが調子よく答えると末次先輩は「そんなこと言ってお前が国枝さんの邪魔したんじゃないのか?」と笑った。
「まさか。僕はいつでも真面目っす」
「どうだかな」
二人は元々顔見知りで、仲が良いらしい。
どういう繋がりなのかは知らないけれど。
「とりあえず今日はここまでだから、帰っていいよ」
私から物品一覧を受け取った末次先輩は笑顔でそう言ってくれた。
沢崎くんはもう既に荷物をまとめ始めていたので私も慌てて帰る準備をした。
「遅かったな、沢崎と国枝さん」
声をかけてきたのは実行委員長の3年生、末次(すえつぐ)先輩だった。
「結構多かったんすよ、二人でやらせるなんて鬼だね」
沢崎くんが調子よく答えると末次先輩は「そんなこと言ってお前が国枝さんの邪魔したんじゃないのか?」と笑った。
「まさか。僕はいつでも真面目っす」
「どうだかな」
二人は元々顔見知りで、仲が良いらしい。
どういう繋がりなのかは知らないけれど。
「とりあえず今日はここまでだから、帰っていいよ」
私から物品一覧を受け取った末次先輩は笑顔でそう言ってくれた。
沢崎くんはもう既に荷物をまとめ始めていたので私も慌てて帰る準備をした。