10年後、思い出したくなる物語
昔から他人にあまり心を開いたりする方ではなかった。

一緒に行動する友達は居たけれど、休みの日に出掛けたことは無かったし、友達の恋愛話を聞く事はあっても、自分の話は一切したことがなかった。

周りの子も、そんな私の壁に気付くと自然と距離感を保ってくれる。

それくらいが丁度いい。

喧嘩したり、一緒に喜んだりとか悲しんだりとか、正直面倒だと思ってしまう。

冷めてると言われればそうなのかもしれない。

本音なんて、誰かにさらけ出したりするもんじゃない。

これが私のスタンスなんだ。
< 5 / 38 >

この作品をシェア

pagetop