君との恋のエトセトラ
「お電話ありがとうございます。スタークリエイティブエイジェント、営業部第一課の立花でございます」
始業時間を過ぎてしばらくすると外線電話が入り、凛はセリフを思い出しながら電話に出た。
「あ、凛ちゃん?木原でーす」
「木原さん!お疲れ様です。どうかされましたか?」
「うん。このあとクライアントと打ち合わせなんだけど、俺、書類を忘れちゃってさ。凛ちゃん、悪いんだけどメールで転送してくれない?」
「かしこまりました。今、共有フォルダを確認しますね」
凛はパソコンを操作しながら、木原に言われた通りにファイルを開き、メールに添付して送信した。
「お!無事に届いたよ。ありがとう!凛ちゃん」
「いえ、間に合って良かったです。木原さん、このあともお仕事頑張ってくださいね」
「うわー、嬉しいな。凛ちゃんにそんなこと言われたら、嫌でも頑張っちゃうよ、俺。あはは!」
そんなこんなで電話を切ると、しばらくしてまた社員から外線電話がかかってきた。
「あ、もしもし凛ちゃん?ごめん、頼みがあるんだけど…。俺、資料を印刷するの忘れててさ」
ん?同じような内容?と思いながら、凛はまたメールで転送する。
「ありがとう!助かったよ、凛ちゃん」
電話を切ると、また別の社員からかかってくる。
何度かそのやり取りを聞いていた課長が、5度目の電話で遂に確信した。
「あいつらー!用もないのにかけてきやがって!」
またプルッと鳴り始めた電話に、凛は声を潜めて応対した。
始業時間を過ぎてしばらくすると外線電話が入り、凛はセリフを思い出しながら電話に出た。
「あ、凛ちゃん?木原でーす」
「木原さん!お疲れ様です。どうかされましたか?」
「うん。このあとクライアントと打ち合わせなんだけど、俺、書類を忘れちゃってさ。凛ちゃん、悪いんだけどメールで転送してくれない?」
「かしこまりました。今、共有フォルダを確認しますね」
凛はパソコンを操作しながら、木原に言われた通りにファイルを開き、メールに添付して送信した。
「お!無事に届いたよ。ありがとう!凛ちゃん」
「いえ、間に合って良かったです。木原さん、このあともお仕事頑張ってくださいね」
「うわー、嬉しいな。凛ちゃんにそんなこと言われたら、嫌でも頑張っちゃうよ、俺。あはは!」
そんなこんなで電話を切ると、しばらくしてまた社員から外線電話がかかってきた。
「あ、もしもし凛ちゃん?ごめん、頼みがあるんだけど…。俺、資料を印刷するの忘れててさ」
ん?同じような内容?と思いながら、凛はまたメールで転送する。
「ありがとう!助かったよ、凛ちゃん」
電話を切ると、また別の社員からかかってくる。
何度かそのやり取りを聞いていた課長が、5度目の電話で遂に確信した。
「あいつらー!用もないのにかけてきやがって!」
またプルッと鳴り始めた電話に、凛は声を潜めて応対した。