君との恋のエトセトラ
忙しい日々が続き、航の帰宅時間は連日深夜になった。
だが帰って来ると、凛が作ってくれた美味しい夜食が待っている。
それを励みに、航は日々仕事に打ち込んでいた。
ある日、いつものように0時を過ぎて帰宅した航は、玄関に凛のパンプスがあるのに気づいた。
え?と顔を上げると、奥のダイニングからほのかな明かりが漏れている。
急いでドアを開けると、凛はソファにもたれてうたた寝をしていた。
「凛、凛?こんなところで寝てると風邪引くぞ?」
軽く肩を揺するが、凛は、んー…と気だるそうな声を出すばかりだ。
その寝顔を見て、航はいつもの凛のメイクと違うことに気づく。
(セレーネのワンポイントレッスンの撮影日だったのか)
恐らくこのメイクは梅田によるもの。
ナチュラルな透明感と、華やかさや大人っぽさもある。
思わず見とれてしまうが、ハッと我に返ってまた凛に声をかけた。
「凛?ほら、起きて」
「んー、眠い…。あ、河合さん?どうしてここに?」
「どうしてって…。ここ俺の部屋だし」
え?!と凛は身体を起こして辺りを見回す。
「ほんとだ。どうしたんだろう、私」
「いや、どうしたもこうしたも…。疲れて寝ちゃったんだろう。ほら」
凛の膝の上には、畳みかけのタオルがあった。
だが帰って来ると、凛が作ってくれた美味しい夜食が待っている。
それを励みに、航は日々仕事に打ち込んでいた。
ある日、いつものように0時を過ぎて帰宅した航は、玄関に凛のパンプスがあるのに気づいた。
え?と顔を上げると、奥のダイニングからほのかな明かりが漏れている。
急いでドアを開けると、凛はソファにもたれてうたた寝をしていた。
「凛、凛?こんなところで寝てると風邪引くぞ?」
軽く肩を揺するが、凛は、んー…と気だるそうな声を出すばかりだ。
その寝顔を見て、航はいつもの凛のメイクと違うことに気づく。
(セレーネのワンポイントレッスンの撮影日だったのか)
恐らくこのメイクは梅田によるもの。
ナチュラルな透明感と、華やかさや大人っぽさもある。
思わず見とれてしまうが、ハッと我に返ってまた凛に声をかけた。
「凛?ほら、起きて」
「んー、眠い…。あ、河合さん?どうしてここに?」
「どうしてって…。ここ俺の部屋だし」
え?!と凛は身体を起こして辺りを見回す。
「ほんとだ。どうしたんだろう、私」
「いや、どうしたもこうしたも…。疲れて寝ちゃったんだろう。ほら」
凛の膝の上には、畳みかけのタオルがあった。