君との恋のエトセトラ
「わあ…、ここって夢の世界ですか?おとぎの国?」
タクシーを降りてホテルに足を踏み入れると、凛は立ち止まって天井を見上げる。
「すごい…。シャンデリアがキラキラしてとっても綺麗」
そう言う凛の瞳に映る輝きの方が綺麗だと、航は隣で笑みを洩らした。
凛をエスコートしながらエレベーターに乗り、会場のある35階で降りる。
「35階?!天国に着いちゃった?」
「ははは!着かないってば」
開始時間まで20分あるが、会場のホールは既に多くのゲストで賑わっていた。
芸能人やモデルなど、見るからに華やかでオーラのある面々に、凛は思わず航の背中に隠れる。
すると、河合さん!と手を挙げながら、50代くらいの男性がにこやかに近づいて来た。
「梶谷さん!本日はお招き頂き、ありがとうございます」
え、この方がMoonlightの常務の?と、凛は一気に緊張する。
「こちらこそ、来てくれてありがとう。こちらが噂の女性かな?初めまして、梶谷です」
「初めまして!立花と申します。いつもお世話になっております。本日はわたくしのような者までお招きくださって、ありがとうございます」
深々と頭を下げると、梶谷は意外そうな声で言う。
「立花さんか。お会い出来て光栄です。いやー、私の想像と随分違ったな。もっとこう、パリバリのキャリアウーマンかと勝手に思い込んでいたよ。こんなに若くて可愛らしい方だとは」
「え?それは、わたくしが田舎の芋っ…」
あー、ゴホン!と、航が急に大きな咳払いをする。
どうしたのかと凛が見上げると、航は笑顔で仕切り直した。
「梶谷さん。本日は新作発表、誠におめでとうございます。どんな商品か、私も楽しみにしております」
「ありがとう。今夜は楽しんでいってくれ。立花さんもね」
「はい、ありがとうございます」
じゃあ、またあとで、と梶谷は別のゲストのもとへと向かっていった。
タクシーを降りてホテルに足を踏み入れると、凛は立ち止まって天井を見上げる。
「すごい…。シャンデリアがキラキラしてとっても綺麗」
そう言う凛の瞳に映る輝きの方が綺麗だと、航は隣で笑みを洩らした。
凛をエスコートしながらエレベーターに乗り、会場のある35階で降りる。
「35階?!天国に着いちゃった?」
「ははは!着かないってば」
開始時間まで20分あるが、会場のホールは既に多くのゲストで賑わっていた。
芸能人やモデルなど、見るからに華やかでオーラのある面々に、凛は思わず航の背中に隠れる。
すると、河合さん!と手を挙げながら、50代くらいの男性がにこやかに近づいて来た。
「梶谷さん!本日はお招き頂き、ありがとうございます」
え、この方がMoonlightの常務の?と、凛は一気に緊張する。
「こちらこそ、来てくれてありがとう。こちらが噂の女性かな?初めまして、梶谷です」
「初めまして!立花と申します。いつもお世話になっております。本日はわたくしのような者までお招きくださって、ありがとうございます」
深々と頭を下げると、梶谷は意外そうな声で言う。
「立花さんか。お会い出来て光栄です。いやー、私の想像と随分違ったな。もっとこう、パリバリのキャリアウーマンかと勝手に思い込んでいたよ。こんなに若くて可愛らしい方だとは」
「え?それは、わたくしが田舎の芋っ…」
あー、ゴホン!と、航が急に大きな咳払いをする。
どうしたのかと凛が見上げると、航は笑顔で仕切り直した。
「梶谷さん。本日は新作発表、誠におめでとうございます。どんな商品か、私も楽しみにしております」
「ありがとう。今夜は楽しんでいってくれ。立花さんもね」
「はい、ありがとうございます」
じゃあ、またあとで、と梶谷は別のゲストのもとへと向かっていった。