君との恋のエトセトラ
Moonlightの仕事と弁当屋のアルバイトで、凛の毎日は飛ぶように過ぎていく。
日曜日はゆっくり身体を休めるつもりが、ついついデザインのことを考えてパソコンに向かい、気がつけば夜遅くになってしまう。
凛は、だんだんと身体に疲れが溜まっていくことにも気づかずに仕事に追われていた。
「うーん、なんでしょう。微妙にちょっとずつ何かが違う気がするんですよね」
共有フォルダに入れられたクリエイティブチームからの原案を印刷し、凛は航とデスクで話し合う。
「具体的には?」
「そうですね。例えばこの女性の表情、これだとなんだか普通の横顔です。顔の角度をもう少し内側に向けて、視線も下げてみたらどうでしょう?あとは、もう少し引きで捉えたり。ここまでアップにせずに、少し離れた所から見ているイメージで」
「そうだな。目を引くデザインは、文字通り引き込まれるものでなければ。こちらから主張するような、目に飛び込んでくるイメージではないよな、このセレーネシリーズは」
「はい、私もそう思います」
「よし。クリエイティブチームにも話を聞いてみよう。メールや電話より、直接話したい。今から行くか」
「はい」
頷いて立ち上がった瞬間、凛はクラッと眩暈がして思わずテーブルに手をつく。
「おっと、大丈夫か?」
航が横から手を伸ばして身体を支えた。
「あ、はい。すみません。ちょっとバランスを崩してしまって」
そう言ってすぐに資料をまとめる。
「お待たせしました。行きましょう」
「ああ」
胸に資料を抱えて、凛は航と一緒に部屋を出た。
日曜日はゆっくり身体を休めるつもりが、ついついデザインのことを考えてパソコンに向かい、気がつけば夜遅くになってしまう。
凛は、だんだんと身体に疲れが溜まっていくことにも気づかずに仕事に追われていた。
「うーん、なんでしょう。微妙にちょっとずつ何かが違う気がするんですよね」
共有フォルダに入れられたクリエイティブチームからの原案を印刷し、凛は航とデスクで話し合う。
「具体的には?」
「そうですね。例えばこの女性の表情、これだとなんだか普通の横顔です。顔の角度をもう少し内側に向けて、視線も下げてみたらどうでしょう?あとは、もう少し引きで捉えたり。ここまでアップにせずに、少し離れた所から見ているイメージで」
「そうだな。目を引くデザインは、文字通り引き込まれるものでなければ。こちらから主張するような、目に飛び込んでくるイメージではないよな、このセレーネシリーズは」
「はい、私もそう思います」
「よし。クリエイティブチームにも話を聞いてみよう。メールや電話より、直接話したい。今から行くか」
「はい」
頷いて立ち上がった瞬間、凛はクラッと眩暈がして思わずテーブルに手をつく。
「おっと、大丈夫か?」
航が横から手を伸ばして身体を支えた。
「あ、はい。すみません。ちょっとバランスを崩してしまって」
そう言ってすぐに資料をまとめる。
「お待たせしました。行きましょう」
「ああ」
胸に資料を抱えて、凛は航と一緒に部屋を出た。