君との恋のエトセトラ
マンションの部屋に帰ってくると、凛は課長の話を思い出す。
悪い話ではない。
それどころか、飛び上がって喜ぶべき話だろう。
実家への仕送りの額をうんと増やせるのだから。
杏にも、私立大学という選択肢が広がるし、なんなら今すぐ塾に通わせることも出来る。
だがどうしてもすぐには頷けない。
(もし私が正社員になったら?私なんかが高額なお給料に見合う仕事が出来るとは思えない。それに17時で帰るなんて出来なくなるし、そもそも副業のアルバイトは辞めなくてはいけない。そしたら妙さんはどうなるの?また自由な時間が持てずに勝さんも気がかりになってしまう)
自分は今のままでも充分だ。
それでもやはり、母と妹の為には二つ返事で課長の話を受け入れるべきだろうか?
悩み続け、眠つけない夜が続いた。
悪い話ではない。
それどころか、飛び上がって喜ぶべき話だろう。
実家への仕送りの額をうんと増やせるのだから。
杏にも、私立大学という選択肢が広がるし、なんなら今すぐ塾に通わせることも出来る。
だがどうしてもすぐには頷けない。
(もし私が正社員になったら?私なんかが高額なお給料に見合う仕事が出来るとは思えない。それに17時で帰るなんて出来なくなるし、そもそも副業のアルバイトは辞めなくてはいけない。そしたら妙さんはどうなるの?また自由な時間が持てずに勝さんも気がかりになってしまう)
自分は今のままでも充分だ。
それでもやはり、母と妹の為には二つ返事で課長の話を受け入れるべきだろうか?
悩み続け、眠つけない夜が続いた。