童貞パパ
0:しばらく時間が経つ

小夏:ふぅー!やっと綺麗になったから座れるー

剛志:ほんと失礼なやつだな

小夏:一人暮らしでこんなに散らかってるってことはー。さては剛志、彼女いないなー?

剛志:ほっとけ!

剛志:お前はどうなんだ?急にどっか行って子供作って帰ってきやがって。今までどこに行ってたんだよ

小夏:ロス

剛志:は?どこだよそこ

小夏:えぇ…?知らないの?ロスアンゼルスだよ

剛志:な、なんでそんなとこに!?

小夏:自分探しのためにねー

剛志:こ、高校は?大学は!?

小夏:高卒の資格は持ってるけど大学とかは行ってない

剛志:ま、まあロスの大学とか未知数だからな…

剛志:………てか!その子供は!?

小夏:あーそうそう、挨拶してー?

れな:れなでーす!

小夏:わー!挨拶出来てえらいねー!

れな:れなえらーい!

剛志:本当にお前の子供なのか?

小夏:そうだよ。あたしに似て可愛いんだから

れな:おじさんの家くさーい

剛志:可愛げが無いのも似てるみたいだな

剛志:そ、その…誰との子なんだよ?

小夏:何想像してんの?

剛志:なんも想像してねーよ!早く答えろ!

小夏:んもーわかったよ。れなはね、ロスで会った男と出来た子だよ

剛志:………そうか

小夏:うん。もう別れたけどね

剛志:そ、そうなのか

小夏:……ほんと、ろくでもない男だったよ

剛志:なんでそんな男と……け、結婚したんだよ!

小夏:決まってんじゃん。あたしの見る目がなかっただけだよー

剛志:そんな軽いノリで言うな!

小夏:なんでよ。過ぎたことなんだから考えてもしょうがないでしょ?
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