童貞パパ
剛志:ん?

小夏:自分で作った料理がおいしいって言われるのって嬉しいことなんだなーって思ったの

剛志:……ま、まあ!昔からお前は料理好きだったもんな

小夏:うん。でもおじさんとおばさんは食べてくれなかったけどね

剛志:……そ、そっか。こんなに美味いのにもったいないな

小夏:……ありがと

剛志:(M)いつも無茶苦茶な小夏だが、何故かその笑顔にはズキンと打たれるように胸が激しく動いた

剛志:(M)そして次の日

小夏:いってらっしゃーい。これ、お弁当ね

剛志:お、おう。ここまでしなくてもいいのに

小夏:なんで?これくらいロスに居た時も普通にやってたよ?

剛志:ち、ちげーよ!そ、その……ふ、夫婦みたいじゃないか!

小夏:えー。じゃあ夫婦になる?

剛志:な、ならねーよ!ふざけんな!

小夏:にゃははーん!いってらっしゃーい

れな:おじさんいってらっしゃーい!

剛志:うるせー!

0:剛志は外に出る

れな:おじさん面白いね

小夏:でしょ?

0:そして夜になる

剛志:ふぅー。今日もあいつらが居るのか……

0:剛志は玄関を開ける

小夏:おかえりー!

れな:おじさんおかえりー!

剛志:た、ただいま

剛志:(M)迷惑だとはいえ、家に帰った時におかえりと言われるのは少しだけ嬉しい気もした

小夏:………れなー?

れな:すぅー。すぅー。

小夏:やーっと寝た

剛志:毎日そうやって寝かせてるのか?

小夏:うん。れなの寝顔可愛いでしょ?

剛志:俺の子じゃないから知らねーよ

小夏:なんでそんな言い方しか出来ないの?これだから童貞は

剛志:うるせー!……あっ

小夏:大丈夫。れなは1回寝るとなかなか起きないからね

剛志:そ、そうなのか

小夏:ねぇ、ゲームしてもいい?

剛志:図々しさは変わらねーなー

小夏:いいじゃん。ロスにいた頃はこんなこと出来なかったし。
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