きらめきクライマックス!
もっと君のことを知りたい。一瞬でそう思わせた、君の言葉の魔法。
衣月のことなんか忘れるくらい、君のことを甘やかしてやりたい。俺だけでいっぱいになってほしい。
「──君、勇気あるね。名前なんていうの?」
こっちを向いてほしい、と後ろから声をかけて顔を覗き込んだら。また俺の中に、ころん、と少女漫画さながらのきゅんが転がってきた。
なんだろう。なんというか。混乱、戸惑い、やってしまった、恥ずかしい、悲しい……と、頭の中真っ白になってそうないろんな感情が混ざり合った表情に、今度は目を奪われた。
この子は今みたいな感情じゃなく、プラスのポジティブな感情を表に纏ったらどんな表情をするんだろう、って。