きらめきクライマックス!



中学からの付き合いだからって容赦ない友人。こいつの言う通り、俺はだいぶキモいんだろう。俺も鈍感じゃない。駿花の気持ちが衣月ではなく俺に向いてきていること、わかる。



それだけで俺の表情に付随されているはずの筋肉はぱたぱた飛んでいくんだ。駿花のこと考えているだけで幸せだ、心があったまる、これが恋か、と最近気づいた。




「つーか、お前の大好きなしゅんちゃん、どこを好きになったわけ?朝陽、女に全く興味なかったじゃん」


「えー?まあ最初は一目惚れなんだけど、」


「は、マジかウケる。確かにあの子めっちゃ可愛いけど。今まで女に靡かなかったのは面食いだったからかよクソイケメン」


「いや、顔より、声?というか姿勢?オーラ?後ろ姿に惹かれたっつーか」


「……そういう趣味?」




怪訝そうな目でこちらを見るので、一応、そういう趣味ではないと否定しておく。



駿花限定だし駿花が初めてだ。



女の子を好きになったことすら、駿花以外ないっていうのに。




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