きらめきクライマックス!








「しゅんちゃん」


「……」


「しゅんちゃーん、怒んないでよ」




怒んないでよ?怒るに決まってるじゃんばかばか!そもそもここはどこだってばよ、ぷーんだ!



わたし、森下駿花15歳、親友に裏切られあのまま抱き抱えられたまま無数の敵意剥き出しの視線に晒され謎空間まで無抵抗で連れてこられてしまったわけだ。



まずここはどこなのよ。謎教室の謎ソファにおろされたわたし。不機嫌なわたしの機嫌を取ろうと必死な藤朝陽が目の前でしゃがんで顔色を伺う不思議な状況。



「あ、ここはね、料理部の部室だよ」とわたしの心を読んだかのように唐突にこの空間の説明をしてきたので、超能力者なのかと思いました。




「……藤朝陽くんは料理部なんですか?」


「俺のこと知りたい?」


「違うし!」


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