きらめきクライマックス!
「昨日あの後朝陽くんと何かあったの?クマすごいし、朝陽くんと一緒に登校してきてないなんておかしいじゃん」
「普通に、わたしが悪くて」
朝陽、その名前が出て、体育館を真ん中で半分に分けた向こう側に視線を向けてみる。体育だけは隣のクラスと合同で、男子は女子と違ってバスケをやっているみたいだ。
その中でも一際目立ってきらきらしているのは紛れもなく、わたしの好きなひと。
勝手に目が朝陽を探して目で追って、その姿を捉えたらもう離すこと、できない。目が離せなくなる。どうしたって今、わたしをいっぱいにするひとは衣月くんではなく、朝陽だ。
最初に出会ったのが朝陽だったら良かったのに。
朝陽がわたしのことを好きだったらいいのに。
あの写真の男の子が朝陽だったら良かったのに。
……こっち、向いてよ、朝陽。