きらめきクライマックス!
常に周りの人間がそうだったように、やっぱり朝陽は顔だけではなく内面も含めて「好き」を受け取っている。
同じ顔なのに、何故だか理解できないし、それがムカついてイラついた。どこが違うっていうんだよ。元の性格なんて変えられやしねえよ。生まれた時から決まってんなら不公平だ。
だからあの女が、森下駿花が家に来た時、嘘をついた。朝陽と森下駿花への当てつけだ。あまりにも意地の悪い、俺の醜さからきたしょうもない嘘。
小さい頃の写真を見て、自信を持って正解を当てる森下駿花に腹が立って、嘘をついた。
ムカつくからそのままキスでもしてやろうかと顎を掴んだら、瞳を涙で濡らして顔を歪ませた。
きっと朝陽はこんな顔させないんだろうなとまたムカついたし、シンプルに泣いてる女に手出すほど人間として落ちたくなかったので解放してやった。