きらめきクライマックス!



なぜ俺がここまでコンプレックスを抱いて過ごさなければならないんだ、と周りや自分に対する苛立ちに支配されて、この空間にも腹が立ち朝陽の部屋を後にした。



廊下に出ると俺の苛立ちの原因が立っていて、本当にそいつとは思えないほど不機嫌と負のオーラを漂わせていた。



眉間に皺を寄せて俺を睨むような顔、最近、こいつの、朝陽のこんな顔を見ることはなかった。温厚で真面目なこいつにこんな顔をさせたのは俺、で、理由はあの女だ。




「衣月自身が相手と向き合おうとしないからだろ、真正面から」




< 138 / 178 >

この作品をシェア

pagetop