きらめきクライマックス!
「衣月、お前が泣かせたんだろ。寝不足にして倒れさせたんだろ。お前のせいだよ、いつも駿花の感情揺さぶるお前のせいだ」
「俺じゃだめだ、お前じゃなきゃだめだ。話してこい。それと、駿花は何も悪くない。悪いとすれば、お前と俺だ」
森下駿花の感情を揺さぶれるのなんか、朝陽以外いねーわ。
わけのわからない朝陽の勘違いをぶつけられ、半ば諦めて保健室まで向かえば、朝陽は保健室にいる養護教諭にまで謝っていた。
どうしてそこまでするんだ。俺のせいにしときながらも、「自分のせい」って謝ってるし。
ここまで自分以外の誰かのために一生懸命になれること、俺には、ない。
「話してこい、衣月」
俺に目を合わせまっすぐそう伝えた朝陽に、心の中で白旗を上げた。
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