きらめきクライマックス!
朝陽、というその名前だけで、どうしようもなく泣きたくなった。
──朝陽、ねえ、朝陽。
やっぱりわたし、朝陽のことがどうしたって好きだ。好きが溢れる。
わたしを呼ぶあの声も、包んでくれた温もりも、ぜんぶ朝陽のものだったんだ。どうしよう、嬉しい。
衣月くんを傷つけてしまったと反省したのに、いまわたしの頭の中、やっぱり朝陽でいっぱいだよ。
わたしのきらめき、やっぱりあの時、朝陽に対して始まってたんだ。
ぽつぽつと話し続ける衣月くんは変わらず、淡々と言葉を落とし続けている。顔は本当に同じなのに、オーラも声も言葉選びも口調も、ぜんぶ、違う。
少し関わればわかることで、それすらわからないまま「好き」なんて、衝動的とはいえ、伝えてしまった。